2026年12月の食品値上げは、小規模になる見通しです。帝国データバンクは10月30日の発表で、9月(4,965品目)・10月(3,153品目)・11月(1,477品目)と続いた値上げが、12月には小さくなるとみています。
ただし12月は「味の素」がまとめて上がる月です。うま味調味料の「味の素」、「アジシオ」、「瀬戸のほんじお」、そしてマヨネーズ。台所の土台になる調味料が一度に動きます。
11月1日にキユーピーが224品目(マヨネーズ450gが税抜517円→565円)、そして12月1日に味の素のピュアセレクトマヨネーズ。どちらのメーカーに乗り換えても逃げられません。マヨネーズは未開封なら常温で10〜12か月もつので、11月中に買っておくのがいちばん効きます。
2026年12月の値上げ全体像
帝国データバンクの集計では、2026年の年間累計は2万327品目で、2年連続の2万品目超えが確定しました。秋(9〜10月)の2カ月だけで年内の約4割にあたる8千品目が集中し、「大規模な値上げラッシュは一服した」とされています。
12月は各社がまだ発表を続けていますが、帝国データバンクは「12月の水準は小規模になる」との見通しを示しています。ここでは、すでに発表されている主な値上げを順に見ていきます。
何が上がる?12月の主役は「味の素」
調味料|味の素・アジシオ・ほんじお 37品種
味の素は家庭用37品種を、12月1日納品分から約5〜15%値上げします。対象はこちらです。
- うま味調味料「味の素」(5品種)
- 「うま味だし・ハイミー」(3品種)
- 「アジシオ」(5品種)
- 「瀬戸のほんじお」(5品種)
- 「やさしお」(3品種)
- 「パルスイート」シリーズ(6品種)
- 「クノール たんぱく質がしっかり摂れるスープ」(6品種)
- 「たんぱく質がしっかり摂れる味噌汁」(2品種)
- 「アクアソリタ」ゼリー(2品種)
塩と「味の素」がまとめて上がるのが痛いところです。どちらも使用量が少ないぶん1本が長持ちしますが、切らしたときに必ず買うものなので、家計へは地味に効いてきます。
砂糖の代わりに使う甘味料「パルスイート」も対象です。糖質を控えていて毎日使う家庭なら、12月1日の前に1袋確保しておくと差が出ます。開封前なら日持ちするので、買い置きに向いています。
なおEC向けの「プロテインスープ」「プロテインみそ汁」の2品種は11月1日納品分から先に上がっています。ネット通販で買っている人は、こちらが1か月早いので注意してください。
マヨネーズ|ピュアセレクトも12月1日から
同じく味の素から、家庭用マヨネーズ6品種が約6〜10%の値上げです(12月1日納品分から)。業務用も15品種が対象になります。
- ピュアセレクトマヨネーズ 250g・400g・600g・1kg
- ピュアセレクト コクうま 65%カロリーカット 360g
- ピュアセレクト サラリア 210g
理由は中東情勢の影響による油脂の高騰と、包材費・物流費の上昇です。キユーピーが11月に上げた理由とほぼ同じで、マヨネーズというカテゴリ全体がコスト高に押されている構図です。
プロテイン飲料|明治ザバス22品
明治はザバスのプロテイン飲料22品を、12月1日出荷分から約6〜11%値上げします。「ミルクプロテイン 脂肪0」の430ml・200ml、ソイプロテイン、ジュニアプロテインなどが対象です。
たんぱく原料の価格が急上昇しているのが理由とされています。毎日1本飲んでいる人ほど効いてくる値上げです。
寒くなってくると、冷たいプロテイン飲料を飲むのがつらくなってきます。わたしも冬は手が伸びにくくなるので、代わりに温かいスープでたんぱく質を摂るようにしています。
味の素の「クノール たんぱく質がしっかり摂れるスープ」は、お湯を注ぐだけで飲めるので、体が冷える朝や、食欲がない日にも続けやすいです。
ただしこのスープも味の素の値上げ対象で、12月1日納品分から上がります。冬のあいだプロテイン飲料から切り替えるつもりなら、11月中にまとめて買っておくのがおすすめです。
お菓子|カバヤ「タフグミ」など13品目
カバヤ食品は「タフグミ」や「塩分チャージタブレッツ」など13品目を、12月納品分から順次、約3〜9%値上げします(日本経済新聞、10月30日)。
どちらも常備している人が多いお菓子です。タフグミは1袋あたりの差は小さいので、慌ててまとめ買いするほどではありません。
メーカー別の値上げ内容まとめ
| メーカー | 品目数 | 値上げ幅 | 主な商品 |
|---|---|---|---|
| 味の素(調味料) | 37品種 | 約5〜15% | 味の素、アジシオ、瀬戸のほんじお、パルスイート |
| 味の素(マヨネーズ) | 6品種 | 約6〜10% | ピュアセレクトマヨネーズ、コクうま、サラリア |
| 明治 | 22品 | 約6〜11% | ザバス ミルクプロテイン 脂肪0 ほか |
| カバヤ食品 | 13品目 | 約3〜9% | タフグミ、塩分チャージタブレッツ |
味の素は12月1日納品分から、明治は12月1日出荷分から、カバヤは12月納品分から順次。店頭価格への反映は商品や店舗によって前後します。
11月末までに買っておくと差が出るもの
12月は品目数が少ないので、押さえるのは2つで十分です。
- マヨネーズ(キユーピー・味の素とも上がる/未開封なら常温で10〜12か月)
- プロテイン飲料(毎日飲むなら1本あたりの差が積み上がる)
値上げ幅は5〜15%と大きめですが、1本で何か月ももつので、1年で見た差額は数十円から百数十円くらいです。買いだめの手間と置き場所を考えると、割に合いません。切れたときに普通に買えば十分です。
買う・買わないの判断基準
わたしは値上げのたびに全部買いだめしていた時期がありましたが、結局使い切れずに捨てる・置き場所に困る・買い物が重くて体力を削るで損をしました。いまは次の3つで判断しています。
- 毎日・毎週使うか(たまにしか使わないものは対象外)
- 賞味期限が半年以上あるか
- 重くないか/置き場所があるか
この3つに当てはまるのが、12月でいえばマヨネーズです。逆に調味料の小瓶類は、全部当てはまらないので見送りでかまいません。
次は2027年1月|パンが上がります
年明けの1月はパンの値上げが判明しています。10月に輸入小麦の政府売り渡し価格が引き上げられたことが主な理由です。
- 山崎製パン:276品を1月から値上げ(平均4.7%)
- 敷島製パン:「超熟」などパン・菓子類約180品目を1月1日納品分から約2〜5%値上げ
食パンは毎日食べる家庭が多いので、1枚あたりは数円でも積み上がります。ただし日持ちしないので買いだめはできません。冷凍保存できる量だけ、12月中に少し多めに買っておくくらいが現実的です。
まとめ|12月は「マヨネーズ」だけ押さえれば十分
2026年12月の値上げは、味の素の調味料37品種・マヨネーズ6品種、明治のプロテイン飲料22品、カバヤのお菓子13品目などが判明しています。帝国データバンクは12月を「小規模」とみており、9〜10月のような大きな波ではありません。
押さえるべきはマヨネーズひとつ。11月にキユーピー、12月に味の素と連続で上がるので、11月のうちに1本多めに買っておくと差が出ます。
2027年も断続的な値上げが続く見通しです。「毎月少しずつ上がる」前提で、定番品だけ安いときに補充する。それがいちばん疲れないやり方だと思います。
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11月の値上げ(1,477品目)と、10月の値上げ(3,153品目)はこちらにまとめています。


